「クレープ」と聞くと、女子高生など若い世代に人気のスイーツというイメージですが、代表の谷川さんによると、「オーテピアが開館してから人の流れが変わったのか、ご家族連れやご年配の方など様々な世代の方にご来店いただくようになりました。中には男性もいます。昔ほど甘いもの＝女性という感覚はないのかも知れませんね。」とのこと。お店には40種類以上のクレープの中に、「テリヤキチン＋タマゴ」や「ツナマヨ」など小腹がすいたときやランチにもご利用いただけるメニューも豊富にあります。これも幅広い世代にご利用いただける一因になっているのではと感じました。なお、お店では、定番メニューの他に季節限定のクレープも提供しています。

クレープにとって何より重要な要素は生地です。お店では「サクッと軽くて、最後にもっちり」であることをとても大切にされています。通常より高めに温度を設定した専用の鉄板に、生地を流したら、素早くトンボと呼ばれるＴ字形のヘラで丸く伸ばし、絶妙なタイミングでひっくり返します。この「伸ばす」・「ひっくり返す」のタイミングがずれると理想の食感には仕上がらないので、焼くとき細心の注意を払っているそうです。また、生地の理想を追求した結果、既成品には重さやサイズの適したトンボがなかったため、わざわざ特注品を使用しているとのこと。そこからも生地に対するこだわりがうかがえます。

私のイチオシは「オリジナルティラミス」です。一口頬張った瞬間にカスタードクリームにマスカルポーネが組み合わされた濃厚なクリームが口いっぱいに広がります。一方で、甘さ控えめのココアパウダーとローストしたコーヒー豆のほろ苦さが良いアクセントになっています。もともとは季節限定メニューとして提供していましたが、その人気の高さから定番メニュー化したそうです。　次におすすめしたいのが、平日限定の「クレープランチ」です。週替わりのクレープにスープとフライドポテトのセットで、通常よりお得なランチとなっています。クレープは週替わりなので、来店するたびに違う味を楽しめるというのもおすすめポイントのひとつです。また、セットのフライドポテトはプレーンですが、単品売りにはカレーがあります。特にカリッと揚がったポテトとスパイシーなカレー風味の相性はバッチリでおすすめです。

お店が休みの時には、クレープに合いそうな新たな組み合わせを考えたり、自家製オリジナルソースを試作するなど、研究熱心な谷川さん。また、月に１回はお菓子作りを学ぶべく教室へも通っており、技術向上に努めています。「クレープが看板メニューであることには変わりませんが、今後は、店名の通りクレープ以外のスイーツメニューの開発にも注力したいと思っています。」とのことなので、季節限定クレープだけでなくスイーツの新メニューの登場を楽しみにご来店いただければと思います