練り上げられた麺と技
三枝(みき)うどん初めての方にはかけうどんがオススメ
ここ数年、続々と新店がオープンし、高知のうどん店は他県に負けない活況を呈しています。今回ご紹介するのは、インターネットの口コミサイトでも上位にランクインする「三枝うどん」。 石立交差点を南に入り、900mほど直進すると、左手に「讃岐うどん」の白いのぼりが見えてきます。レンガ造り風の建物に黄色い看板が目印の三枝うどんは、オープンから4年、確かな技術と味でうどんの名店の1つとして知名度を上げています。
一人でも家族連れでも来店できる広い店内
うどんの奥深さに魅せられて
店主の森本さんがうどん店の創業を志したのは、何気なく始めたうどんチェーン店のアルバイトがきっかけでした。気温や湿度、小麦、水と塩のバランス等、ほんのわずかな違いで毎日生地が変化する様を体感し、まるで生き物のような繊細さを持つうどんの奥深さにすっかり魅了されました。 うどんの技術は短期間で習得できるものではなく、高知店での勤務の後、本場香川でも6年間の修業を積みました。そこで得た知識や技術、味が今の三枝うどんの源となっています。 創業するにあたり、さらなる試行錯誤を繰り返すことで修業先のものとも違う、三枝うどん独自の麺を生み出しました。森本さんが最もこだわるのは、麺のクオリティです。森本さんは、うどんが美味しくなるかどうかは「うどんへの情熱と麺の作り込みにどれだけこだわるか」によって決まると考えています。お客様と真摯に向き合い、一切の妥協を許さない姿勢が三枝うどんの麺に絶妙のコシと弾力を生み出しています。 また、味の決め手となる「だし」もいりこやかつお節、雑節をブレンドし、オリジナルの味を作っています。 何度も失敗を重ねながらだしを追求するなかで、ふと思いついてある配合を試してみたところピタッと理想の味にはまったそうです。雑味のない素材の旨味が、透き通るだし汁に豊かな風味をもたらしています。
また食べたい!リピーター多数
年末年始で疲れた胃をいたわるには、だしが染み渡る「かけうどん」もオススメですが、麺の歯ごたえを楽しむなら、鎌田醤油のだし醤油をかけていただく「しょうゆうどん」も当店自慢の一品です。 白くつやつやと光るうどんに、まろやかな味わいのだし醤油がからみ、モチモチの食感を存分に味わうことができます。半分ほど食べたところで柚子酢を少し加えると、程よい酸味で味にアクセントがつき、サクサクの揚げ玉も相まって飽きることなく食べることができます。 その他、甘辛く煮た牛肉が美味しい肉うどんも寒い季節にぴったり。肉は別皿になっているので、最初から入れるもよし、途中から入れて味の変化を楽しむもよし。トッピングで注文できる、串に刺したごぼうの天ぷらとの相性もばっちりです。 注文はセミセルフ方式で、うどんを受け取ってから天ぷら等サイドメニューを選び、支払いを済ませます。ネギ、わかめ等の薬味もお好みに合わせてどうぞ。 最近では、噂を聞きつけて県外から来店するお客様も増え、なかには仕事で高知を訪れた際に当店を気に入り、高知に来るたびに立ち寄ってくれる常連の方もいるそうです。森本さんは、「来店をきっかけに、県外から来たお客様にもっと高知の魅力を知ってもらえれば」と話します。 讃岐うどんに惚れ込んだ店主がつくる、本場仕込みの一杯をぜひご賞味ください。
会社情報
社名 | 三枝(みき)うどん |
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住所 | 高知市神田818-21(1階店舗) |