高知県で一番の屋根会社を目指す!
株式会社オガサ製工機械による高精度加工
株式会社オガサ製工は、トタンやガルバリウム鋼板に代表される金属屋根の加工から施工、アフターフォローまで一貫して行っている会社です。金属屋根は瓦など、他の屋根材に比べて軽くて加工しやすく、耐久性や耐水性に優れていることが特徴です。オガサ製工は元々トタン屋根の施工から始まった会社で、創業以来50年以上金属屋根の施工一筋で事業を行っています。年間400件を超える施工実績と自社に蓄積された建築ノウハウから生み出されるオリジナルの屋根部品を使用した施工を得意としています。代表取締役に就任して以来20年以上現場に携わってこられた小笠原さんにお話を伺いました。
リーマンショックによる売り上げの激減
小笠原さんが社長に就任したのは平成8年です。現在とは違い下請け中心の仕事を行っていました。当時は従業員はおらず、父親から引き継いだ仕事を日々こなしていたそうです。しかし平成20年に発生したリーマンショックにより突然メインの取引先2社が倒産、売上が激減する事態に見舞われました。1年後には政権交代も起こり「コンクリートから人へ」が叫ばれる中、民間公共工事共に激減し価格勝負にならざるを得ない状態に陥りました。
存在しない部品は自分たちで作成
お客様の声から気づいた自社の強み
仕事を受注するために今までお付き合いのあった会社を1社ずつ訪問していくなかで、小笠原さんはお客様からの声を丁寧に拾い上げていきました。するとお客様からは自社の施工対応能力について高く評価していただいていることがわかりました。価格が優先される当時、他社では既存の部品を使った施工が多く行われていました。しかし屋根の施工というものは雨漏りや台風対策1つをとっても屋根の角度や曲げ加工の処理、水の集中しない止水部品の形など屋根ごとに違った対応が必要であり、既存商品だけでは対応に限界が出てくる場合があります。オガサ製工では先代から存在しない部品は自分たちで作製するというやり方を引き継いでおり、施工で使用する自社オリジナル部品の割合は50%を超えていることも珍しくありませんでした。このため施工の難しい神社仏閣や既存の商品が使われていない古い建物など、他社では対応の難しい分野で施工を行うことが可能でした。苦境の中ついに自社の強みを発見したのです。
強みを強化する取り組みを続けている
小笠原さんは積極的に他社では対応が難しいと思われる仕事の受注をおこないました。また価格勝負に陥らないためにも今までのように下請けのみで展開するのではなく、元請けとして受注する方針に転換しました。最初は社員からも戸惑いの声があがっていましたが粘り強く社員と対話を繰り返し、会社の方向性を話し合ったことで少しずつ社員も同じ方向を向くようになりました。現在、オガサ製工では自分たちの強みをさらに強化していくために、たゆまぬ努力を続けています。社員が持っている資格は合わせると国家資格が5種類、民間資格は42種類に及びます。またお客様からの信頼を獲得するために、四国の屋根業者の中では初となるISO9001 :2015を取得しています。さらに自社工場で製作した加工品への第三者による保証書の発行、10年間の施工品質保証制度など、県内の同業者の中でも類をみないサービスまで提供しています。こうして会社としての信頼を高めていくと同時に、会社として積極的に社員をバックアップし技術の習得を推し進め、設備投資も積極的に行うなど、対応分野を広げています。
若者に業界へ来てもらいたい
「社員にやりがいをもって仕事をしてもらえるからこそお客様に満足していただけると思います。次に私が実現したいのは多くの若者にこの業界を知ってもらうことです。当社の経営方針に感をしていただき、一緒に働きたいと思ってもらえるように小、中学生の社会見学の実施やインターンシップの受入れなど積極的な取り組みを進めたいと考えています」。小笠原さんの思いが若者に届く日はそう遠くないと感じました。
会社情報
社名 | 株式会社オガサ製工 |
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住所 | 高知市長浜3110-1長浜産業団地内 |
企業HP | https://www.ogasaseikou.jp |