本場の味を提供する、イタリア郷土料理専門店
TRATTORIA TORO D’ORO (トラットリア・トロドーロ)本場のイタリア料理と向き合い続ける店
新堀橋を東へ渡り、公園を抜けた先。お昼時にはトマトベースの芳醇な香りが鼻腔をくすぐり、思わず立ち止まりたくなります。 そこには高知県で数少ない、北イタリアの郷土料理を堪能できるお店「TRATTORIA TORO D’ORO(トラットリア・トロドーロ)」があります。 シェフの山本さんは高校を卒業して、料理の道に入りました。23歳の時に彩り豊かでおしゃれなイタリア料理に魅せられ、修業を重ねてきました。28歳でイタリアへ渡航した際、本場のイタリア料理は見た目があまりにシンプルであることに衝撃を受けました。無駄に飾らず、味わいを追求する質実剛健な現地の味こそ本物のイタリア料理だと気づき、日本でも提供したいと思うようになりました。帰国後、トスカーナ地方の煮込み料理を専門に取り扱う京都の店で7年間修業しました。
現地をイメージした落ち着いた雰囲気の内装です。
何でもある店より、こだわりのある店へ
普段は観光客でにぎわうイタリア・フィレンツェのヴェッキオ橋を渡ると、落ち着いた雰囲気の郊外へ出ます。そこには地元の人しか入らないようなトラットリア(食堂)があり、フィレンツェ以北の郷土料理のみを提供しています。山本さんは、そのようなお店を高知で再現することにこだわりを持っています。イタリアでは「ピッツェリア」はピッツァ専門店、「スパゲッテリア」はスパゲッティ専門店を指し、名前によって取り扱うメニューが決まっています。トラットリアは主にイタリアの郷土料理を取り扱っています。日本ではトラットリアと名前が付いていてもピザやジェノベーゼなど、一通りイタリアンメニューが揃っていることが多いですが、山本さんは現地の風習を重んじるお店作りを心掛けていることから、当店では本来のトラットリアのように肉の煮込み料理をメインとした5種類1メニューずつのシンプルな構成にしています。また、内装はメニュー以外に日本語を見せないよう心掛けているそうです。そのため、扉を開けた瞬間から異国に訪れたような気持ちにさせてくれます。また、壁にかけられた絵画やお皿などの装飾は店の片側に集中させ、残りの空間を広く見せることで角張った日本家屋でもごちゃごちゃした雰囲気にならないよう工夫が凝らされています。
絶品魚料理 “マグロほほ肉のオーブン焼き”
現地の料理、再現への道のり
トロドーロでは、現地の料理そのものを再現することに並々ならぬこだわりを持っています。イタリア料理といえば色鮮やかで派手な印象があるかもしれませんが、現地の料理は元々貧しかった中世時代にルーツがあるため、盛り付け方も使用する食材の量も至ってシンプルです。肉やパスタ以外に使用する主な食材はトマト・塩・胡椒・香草程度ですが、その分風土の違いから日本のものより食材一つ一つの味が濃くなっているため、味わい深く満足感のある料理となっています。 現地の味を高知で再現するために、敢えて海外よりも香りが強いといわれる日本産の香草を使います。風味にアクセントをつけることで本場の味に近づくのだそうです。肉料理にはローズマリーやセージ、魚料理にはミントとフェネルという香草を使っており、肉や魚の種類によっても使い分けています。
イタリアの郷土料理と高知の食材の融合
山本さんは高知に帰ってきて、鮮度の良い魚介類が豊富に手に入ることに驚いたそうです。トラットリアの料理は素材感を大切にします。北イタリアの海沿いの地域では「カチュッコ」や「サルディン・サオール」といった、魚を使った料理も豊富です。当店も、最近では魚料理にも力を入れています。その中の一つ、「マグロのほほ肉のオーブン焼き」はほろほろとした食感に魚のうま味と塩味の利いたバジルソースがマッチしており、普段食べ馴れている魚料理とは違った美味しさを味わえます。 「海沿いの料理はまだまだ知らないことばかり。勉強できることはたくさんある。」そう意気込みを見せる山本さん。来店された際は是非魚料理も堪能してみてください。
会社情報
社名 | TRATTORIA TORO D’ORO (トラットリア・トロドーロ) |
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住所 | 高知市菜園場町4-6-1F(駐車場はございません。) 営業時間:ランチ12:00~14:30 ディナー18:00~21:30(日曜は20:30) 定休日火曜日・第3水曜日 |