子供からお年寄りまで親しめる味を届ける
有限会社都まんよさこい祭りと同じ年に誕生した㈲都まんは、2018年で創業65周年を迎えます。 「都まん」のルーツは、昭和10年ごろに福岡県の鉄工所が製造し始めたお菓子です。その鉄工所は、専用の製造機械を開発し、東京にお菓子を売り出したそうです。 そのお菓子は、人気があったことから、製造機械を求める声が多くの菓子業者から殺到し、機械が全国に広まりました。都まんの名前は東京ではじめて販売されたことに由来します。 高知の「都まん」も、卵、小麦粉、砂糖、白あん、はちみつといった昔ながらの素材を使っており、基本的なつくり方は同じですが、焼き加減や混ぜ方などを工夫し、素材を厳選して、オリジナルの味を実現しています。 食べてみると、あんこは硬すぎず、柔らかすぎない程よさです。また生地が破れないギリギリまであんこを詰め込んでおり、小ぶりなまんじゅうにもかかわらず、十分な食べごたえがあります。 お店の自慢は徹底的にこだわってきた「品質」と「味」です。 ㈲都まんが特に「品質」と「味」にこだわり始めたのは、約30年前だそうです。 当時、高知では似たようなお菓子が多く、「都まん」は激しい価格競争にさらされていました。そのような状況のなか、東京の製菓学校から、代表取締役社長の姉である串岡さんが帰高し、㈲都まんに就職しました。東京で全国各地のお菓子を見て学んだ串岡さんは、「価格を下げるために、品質を落としてしまっては、大手のお菓子に対抗することは難しい」と実感していたことから、品質と味を重視する方向に舵を切ったようです。とは言え、価格が上がり過ぎてしまうと、お客さんが離れてしまいます。 串岡さんは、素材を厳選し、時代の流れで外国産を使わざるを得なくなった材料も、炊き方、仕込み方を改良することで、品質と価格のバランスを維持しています。値下げをするために、周囲から添加剤や保存料の使用を強く勧められることもありましたが、串岡さんは、首を縦に振らず、あくまで、価格を維持するなかでの品質向上の研究に努めました。その結果、防腐剤や添加物を一切使用せず、材料の配合方法を工夫することで、消費期限を延ばすことにも成功しました。 代表取締役社長である、仙頭信利さんは、姉の串岡さんの決めた、品質向上の路線を維持しています。「今、食品の安全と安心への関心は非常に高まっています。㈲都まんでは30年以上にわたり、安全で安心な商品を、お客様に届けるという点にこだわってきた自負があります。時代の移り変わりとともにお客様の求める基準が高くなっています。今後も『品質』と『味』の向上にこだわり続け、昔からのお客様にも、初めてのお客さまにも愛されるお菓子でありたいと思っています」。笑顔でお話くださいました。
創業から使用し続けている製造機械
好きな文字や絵柄を印字できるオリジナル焼き印
都まんでは、まんじゅうの表面に、好きな言葉や絵柄を焼印する、オリジナル都まんを作成できます。もともとはお客様からの要望で始まったサービスですが、近年利用者が増え今では80社以上の企業や学校の方が、周年事業の記念品や、贈答品を作るために利用しています。一度作成した焼印はずっと使用できるのでコストパフォーマンスがよく、都まんの知名度が高いことから、利用者からは好評をいただいております。ぜひ皆様もご利用ください。
様々なオリジナル焼印
会社情報
社名 | 有限会社都まん |
---|---|
住所 | 高知市帯屋町1丁目7-16 |