Ｒ．Ｓ．Ｉ．は２０１９年11月に創業した車やバイクのコーティングを専門に行っている会社です。コーティングをすると、塗装に艶が出て、少しくらいのひっかき傷なら目立たなくきれいになることから、車を大切にしたい方や、長く乗った車を新車のようにきれいにしてほしいという方に人気です。Ｒ．Ｓ．Ｉ．では溶剤をうまく組み合わせて、お客様の予算の範囲内で最大のコーティング効果を発揮するオーダーメイド式の施工を行っています。なぜ他店にはないユニークなサービスの提供が可能なのか、代表者の和田さんにお話を伺いました。

和田さんが初めてコーティングの世界に触れたのは高校生のときです。当時アルバイトをしていたガソリンスタンドで、汚れていた車が綺麗になっていく様に感動しました。　さっそくワックスや洗車の技術を習得しましたが、凝り性もあってのめり込み、さらに技術を身につけたいと考え、コーティングを専門に行う県内の会社で準社員として働くことにしました。本格的に溶剤や磨きの技術を習得していくなかで、ボロボロの車が、研磨や溶剤の組み合わせで新車のような輝きを取り戻す様子に益々コーティングの世界にのめり込んでいくようになりました。これは専用のコーティング場所や機械がないガソリンスタンドでは経験できなかったことでした。その後、技術を一通り身に着けた和田さんは、元々勤務していたガソリンスタンドに復職しコーティング部門の責任者となりました。コーティングの価値を伝えようと丁寧な説明を心掛け接客をしていくようにしたところお客様は徐々に増えていきました。そのなかで親しくなったお客様たちから、車に潮が付着して錆びることや、汚れで撥水性が落ちてしまうことへの対応、コーティングの持ちを良くしてほしいなどそれまでに学んだ知識では対応できない相談が多く寄せられるようになりました。

仕事に充実感とやりがいを感じていた和田さんはコーティングの知識だけではなく、車の構造や塗装の知識をもっと身につけたくなり、徳島の自動車専門学校へ入学しました。入学後は車の構造や塗装、整備など、どんどん知識を吸収していきました。２年次にはＪＡＦ ( 日本自動車連盟) の国内Ａ級ライセンスを取得し、ＪＡＦが主催する公式戦のレースにも、ドライバーとして出場するようになりました。レース車両が塗装表面の傷、汚れの度合いがひどいことに着目し、損傷度合いの大きな車両で腕を磨きたいと思ったのです。専門学校を卒業するまで自分のレース車両を日常的に整備する生活を繰り返した結果、損傷の程度によってどのように塗装、板金、整備を行っていけばよいか分かるようになりました。卒業時に大手のメーカーに進むか独立かを迷ったものの、勤務していたガソリンスタンドの方から独立するなら協力するとお声がけをいただいたことから、高知で独立する道を決意しました。

現在は技術の違いを実感していただくために、「極上洗車コース」を提供しています。利用されたお客様からは車の取っ手についていた細かな傷や擦り傷、窓やミラー下の苔が取れてピカピカになったと喜びの声が届いています。また本当に新車のように綺麗になったという声もいただきます。これは素人ではわからない細かな水染まで研磨して取り除いているためです。サービスのなかで和田さんが我が社だけと自負しているのはお客様の予算に応じて艶出しの度合いやコーティングの持続性、傷がつきにくいなどの細かな要望にとことん応えられるオーダーメイド式のオリジナルコーティングの提供です。溶剤を組み合わせることによってこのような複雑な要望に応えられるのだそうです。　「コーティングの技術を磨き続けてきたなかでこの技術は、船艇、外壁や内装、フローリングなどの建築物など幅広い分野で活かせると感じています。」弱冠22歳の和田さんですがコーティングに対する思いの丈は深くコーティング技術の可能性の探求がこれから始まろうとしています。