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こんなことやってます―チャレンジショップー

地域通貨の実験事業への支援をしています。

高知TMOでは、菜園場商店街振興組合の地域通貨「エンバサ」を支援しています。

地域通貨とは、特定の地域やグループの中での物やサービスのやりとりに利用されるもので、円などの国民通貨とは交換はできないのがルールです。 どの地域通貨も目的は、地域やグループの関係づくりや、活動の促進を目的としています。

欧米では90年以降導入する地域が増え、代表的なものに「LETS」「タイムダラー」といったものがあります。 日本でも2年ほど前から動きが活発化し、北海道栗山町の「クリン」千葉市の「ピーナッツ」など、現在では50以上の地域通貨が流通しているようです。

菜園場商店街では、平成12年8月から12月まで地域通貨の流通実験を行いました。 エンバサ写真 01 通貨名は菜園場(さえんば)をもじった「エンバサ」。これは福島紀子理事長が、以前女子高生が菜園場をエンバサと呼んでいたことを、いつか使おうと覚えていたものです。

紙幣は100エンバサのみで、エンバサ事業に賛同し登録した方に、店ごとのして欲しいこと「チラシ配り百枚千エンバサ」「花の水遣り百エンバサ」と、 「焼鳥一本百エンバサ」「全商品10%引き百エンバサ」などのエンバサによって提供できることが書かれたリストが渡されます。使うときは必ず「ビバッ!」と言うのがお約束です。

菜園場商店街では、このエンバサをよさこい祭の菜園場チームの運営を手伝ってくれた方や、公園清掃、アーケードのフラワーポット作りに参加した方、 また活性化に向けた勉強会に参加してくれた方のお礼としました。

エンバサが話題になるにつれ、もっと気軽に使ってみたいという声が聞かれるようになり、12月17日には「エンバサまつり」を実施。 エンバサ写真 02 ゲームや高知福祉専門学校による手話教室などへの参加者にエンバサを発行し、模擬店などでも使えるようにしました。

実験事業は12月末で終了。回収した紙幣を見てみると最多で5回、ほとんどが1・2回の流通で、利用も商品と交換できる一部の店に集中する傾向があり、 店からのして欲しいことに応える人が少ないなど、流通を円滑に行えるシステムへの改善が必要です。
しかしエンバサを通して高知短期大学専攻科との交流が行われるなど、新しい関係づくりの芽となりました。

菜園場商店街では改良を加え、平成13年度も実験を実施中です。

また、ラオスの小学校建設支援をしている高知商業高校と、はりまや橋商店街振興組合でもエコメディア優の実験が行われています。

まだまだ課題の多い地域通貨ですが、商店街活動と地域との関係づくりにためのツールとして高知TMOでは今後も活動を支援をしていきます。

●毎日新聞掲載記事(平成12年8月27日) ●高知新聞掲載記事(平成12年12月18日)

<参考リンク>
○エコマネーネットワーク http://www.ecomoney.net/ecoHP/top.html
○千葉まちづくりサポートセンター http://www.jca.apc.org/born/index.html
○くりやまエコマネー研究会 http://www.mskk.gr.jp/ecomoney/htmls/menu.html
○日本商工会議所まちづくり情報ナビゲーター各地の事例 http://www.jcci.or.jp/machi/h010209kouchi.html
○橋本知事ラジオ番組「大二郎’Sワールド」 http://www.rkc-kochi.co.jp/daijiro/0101/010128.html
〇玉川まちづくりハウス http://www.tamamati.com